日本ハム北山亘基投手(24)が4日、新投球フォームでパーフェクトスタートを切った。

沖縄・名護で行われた紅白戦に先発し、2回無安打無失点。左足をすり足のように踏み出す、24年バージョンの“北山フォーム”で打者陣を寄せ付けなかった。確かな手応えを元に、自分に合うフォームを追求しながら開幕ローテ入りへのアピールを続ける。

目的がはっきりしているから、何を言われてもブレない。それが“教授”こと北山だ。白組の先発で2回完全。最速は149キロも、冷静に受け止めた。「まあ、そうですね。球速、全然興味ないんで。結局、バッターをしっかり押せていたっていうのは1つ、よかったなと思います」。重きを置いた直球の伸び、力強さは自分の中で及第点。「全体的に力感なくバッターを差し込めていたと思う。結果にとらわれず、より高みを目指してやっていけたら」とサラリと答えた。

昨季と比べて、大きく投球フォームが変わった。左を上げず、すり足のように前に出す。ドジャース山本のようなフォームに変えたのか、と質問されることが多い。この日も聞かれて、整然と答えた。

北山 僕は似ていると思ってないので。もちろん、すごい投手ですし、尊敬する投手です。同じ自主トレ先で、お世話になってる先生が一緒っていうところもあるので。そういう取り組みの内容だったり、トレーニングの内容から似てくる部分はあると思うんですけど、僕自身は僕自身でしっかり自分のものにできるようにやっていきたい。モノマネをしているわけではなくて、自分の取り組みの中で行き着いた部分。まだまだ、実績も実力もないので、山本投手に近づけるようにやっていきたいなと思います。

昨季まで高めへ抜けるボールが多かった中で、重心移動などを見直し、たどり着いた。「まだ試行錯誤の段階」と、これで完成形ではない。ただこの日は「6、7割の力感で」149キロ。進化の先に先発ローテ定着が見える今季初実戦の投球内容だった。【木下大輔】

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