阪神大竹耕太郎投手(28)が投げる喜びをかみしめた。1軍沖縄・宜野座キャンプでブルペン入りし、変化球を交えながら計33球。1月に左肩のガングリオン(良性のしこり)を除去。7日にはマウンドの傾斜を使って軽めの投球練習を行っていたが、今春初の本格投球となった。「1月もあまり投げられていなかった。陸上部みたいな。やっと野球ができるというか、仕事ができる。そういう喜びがすごくあります」。

患部の改善も感じながら、意図的にセーブした投球を心がけた。「開幕には間に合うんじゃないかなと思います」と胸を張る。今後はいったん間隔を空け、細心の注意を払いながら段階を進める予定だ。「全然明日とか明後日も投げられるんですけど、いったん間をあけて。3月後半とか、そういう時期でもない。大事にしていきたい」と慎重に調整する。

現役ドラフト1期生として移籍し、昨春キャンプでは岡田監督から投手MVPに選出された。「昨年とは違う期待や責任を感じますけど今年は謙虚に。謙虚の意味をはき違えずに、1年目できたことを自信にして前向きに取り組んでいければ」。11日からの紅白戦には登板しない予定。じっくり状態を整え、着実に前進する。【波部俊之介】

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