ロッテ先発の中森俊介投手(21)が2回1安打無失点に抑えた。

2回2死一塁、楽天堀内への1ボールからの2球目だった。外からカーブを入れて、見逃しストライクを奪った。意表を突かれた堀内は、ぴくりともしなかった。平行カウントにし、3球目の真っすぐで左飛に打ち取った。中森は「バッターが真っすぐ待ちのところでカーブだったり、チェンジアップだったり、奥行きの使える変化球を投げられたら、またピッチングの引き出しも増えてくる」と、手応えの残る1球を振り返った。

4年目の今季、先発を志願。派遣されたオーストラリアでのウインターリーグでも先発経験を積んだ。先発転向に際し、カーブの使い方にバリエーションを増やす。「これまではカウント球。オーストラリアでは勝負球でも使ってました。カーブは唯一、バッターの目線を上げられる球。もっと、もっと、引き出しが増えていければ」と貪欲に話した。

初回、先頭の小深田に粘られ四球を与えたことは反省した。それでも、後続を断ち、得点は与えなかった。真っすぐが走った。「粘られはしたけど、刺せていたと思います。いい調子できている。このまま、自分のできることをしっかりしていきたい」と次につながる先発登板だった。

▼吉井監督(中森に)「順調にいいスタートが切れたと思う。ここからだんだんイニング数を増やしていくと思うので、このままの調子でいってほしいなと思います」

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