オープン戦初戦から雷が落ちた。阪神岡田彰布監督(66)が23日、開幕戦前哨戦に敗れた直後に激怒した。巨人とのオープン戦(那覇)は4-9で今年の対外試合初黒星。1回4安打2失点と打ち込まれた湯浅京己投手(24)の2軍降格を試合中から決断するなど、怒りは止まらなかった。2年連続リーグ優勝、日本一へ、さらなる底上げが必要だと感じているからこそ、調整期間も妥協はしない。

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◆今春の湯浅 オフは2度渡米し、アトランタやロサンゼルスでフォームの動作解析などを敢行した。春季キャンプでは11日の紅白戦で実戦初登板し、3連打を浴び1回1失点。岡田監督は「湯浅だけやな、初球から球速ばっかり見とったん」と指摘。試合終盤を任される投手として感情の起伏を出さないよう、成長を促された。18日の広島との練習試合(コザ)ではポーカーフェースで9回を3者凡退。外野フライ3つに打ち取り「結果より、やりたいことができました。試合で投げながら精度を高めていきたい」と話していた。