どでかい1発をかち上げ、キャンプを打ち上げた。ヤクルト村上宗隆内野手(24)が沖縄・浦添キャンプ最終日の28日に魅せた。午前中の打撃練習。高々と舞い上がった打球は、バックスクリーン上部のスコアボードの頂上部分に着弾。ゴンっ! という衝撃音とともに、場外へ消えた。7日から左臀部(でんぶ)の張りで別メニュー調整を強いられたが、順調な回復ぶりで16日に屋外フリー打撃を再開。「ケガもあって完璧とは言えないですけど、シーズンでしっかり活躍するための準備はできたかなと思います」と胸を張った。

海の向こうで、大谷がドジャース1号を放った日。日本の4番も負けじと、かっ飛ばした。33スイング中8本の柵越え。右翼スタンドへ弾丸で突き刺し、大谷のように逆方向にもアーチを描いた。あらゆる場で、メジャーリーグが大盛り上がりを見せているが、村上が打てば、ファンの熱視線は自然と日本へ、ヤクルトへ向く。「もちろん打ちたいというか。盛り上げたいとか盛り上げたくないとかじゃなくて、しっかりとした成績を残して打って勝って優勝したいなという思いはあります」。3月6、7日には侍ジャパンとして「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 欧州代表戦」に参戦。シーズンへ上げていく。【栗田尚樹】

【写真特集】グッバイキャンプ!/撮るキャン!