オリックス2年目の曽谷龍平投手(23)が5日、5回1安打無失点の快投で自身初の開幕ローテーション入りへ前進した。

中日とのオープン戦に先発。「真っすぐは手応えあった」と最速151キロの直球を中心にフォーク、スライダー、ツーシームなどを織り交ぜ、終始ストライク先行でゲームメーク。無四球で6三振を奪い、二塁を1度も踏ませなかった。左腕は「マウンドに上がる以上は『自分が一番上』だと思っているので、それができたのかな」と自信をみなぎらせた。

宮崎キャンプからアピールを続けている。ここまで3試合に登板して10イニング連続無失点を継続し、11奪三振で四球はわずかに1つ。中嶋監督は「(状態は)いいっちゃいいかもしれない。ゾーンで勝負しているってところではいいんじゃないでしょうか」と及第点を与えた。1年目はコーナーを狙ってボール球が増えていただけに、指揮官は「今はゾーンの中というのがあると思うんですけど、そこからもう1つランクを上げていかなきゃいけない」と高いレベルを求めた。

開幕ローテは宮城、山下、田嶋、東の4人までが有力で、残り2枠を山岡や新助っ人らと争う構図だ。次戦に向けて「結果を求めて、ローテーションに入れるようにいいピッチングをしたい」と引き締めた。昨季は1軍戦7試合に先発し、1勝にとどまった22年ドラフト1位左腕。リーグ4連覇を狙うチームの中で、2年目のブレークの予感を漂わせている。【古財稜明】

◆曽谷龍平(そたに・りゅうへい)2000年(平12)11月30日生まれ、奈良県出身。明桜2年夏に甲子園出場も初戦敗退。白鴎大を経て22年ドラフト1位でオリックス入団。1年目の昨季は3試合の救援を経た後、7試合連続先発登板。最終登板の10月9日ソフトバンク戦で初勝利を挙げた。10試合に登板し1勝2敗、防御率3・86。182センチ、80キロ。左投げ左打ち。

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