日本ハム万波中正外野手(23)が“お目覚め”のオープン戦1号を放った。3点リードの4回1死、ヤクルト先発小沢の高めに甘く入った初球ストレートを、フルスイングし、左翼スタンド中段に突き刺した。打った瞬間、左翼のサンタナが見送るしかないほどの強烈な打球で「いいホームランじゃないですか? とりあえずホッとはしてますね」と安堵(あんど)した。

オープン戦31打席目で、ようやく生まれた待望の1発。この日の第1打席で三ゴロに倒れると、打率は2割ジャストまで落ち込んでおり「早く出てほしいなとは思ってましたけど」。2打席目で1発たたき込みスイッチを入れると、3打席目には右中間フェンス直撃の二塁打。湿ったバットとおさらばし「久しぶりに、かなり良い打席を送れました」と手応えを口にした。

新庄監督は、期待のロマン砲の1発を喜びつつ、さらなるパワーアップを期待した。「うまく打ちましたね。3打席目(二塁打)も完璧だったらしいけどね。飯を食わなアカン(笑い)。ちょっと(パワーが)足りなかったね」。万波も「(3打席目も)僕はもう完全に行ったなと思って。はい。ちょっと恥ずかしいです」と苦笑い。開幕まで残り10日。しっかり食べて、もうひと伸びさせる。【永野高輔】

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