巨人の開幕1軍の陣容が徐々に明らかになってきた。21日、東京ドームで全体練習を行った。開幕前最後となる楽天とのオープン戦3連戦を前に、阿部慎之助監督(45)は「明日からの試合は今日きているメンバーでやる。現状向こう(2軍)の子は2軍降格をヘッドコーチから伝えてくれている」と方針を説明。捕手では小林誠司捕手が1軍、一方で秋広優人内野手は2軍で開幕を迎えることが決定的となった。

2軍キャンプスタートだった小林が、ここにきて急浮上した。12日から1軍参加すると、14日ソフトバンク戦で中前へ今季初安打。19日ロッテ戦では9回に代打で、同点適時打を放つなど、バットでアピールした。20日ロッテ戦では菅野との“スガコバ”で4回ノーノーを演出。阿部監督が「打ちゃいいんだから。キャッチャーとしては何もいうことない。ただ打てなさ過ぎる。打てればね」と、大城卓に続く第2捕手としてベンチに置き、郡を含めた捕手2・5人態勢で臨む。

昨年の秋季キャンプから徹底指導を受けてきた秋広は、プロ4年目で初の開幕1軍をまたしても逃した。秋、春とキャンプでの“特別強化指定”に指名されながらオープン戦は打率1割2分5厘。12日を最後に2軍での出場を続けてきた中で、阿部監督は「ここからは結果を見ていくよと言った中で結果を出せなかったからね」と正式に降格を決めた。

22日には、抑え候補の大勢が合流し連投も予定。新風を巻き起こす準備は整ってきた。【栗田成芳】

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