ここ一番の絶好機で、阪神大山悠輔内野手(29)の背中を押す新たな楽曲が完成した。「阪神タイガースヒッティングマーチ委員会」が25日、今季の大山のオリジナルチャンスマーチを発表した。

プロ7年目の昨季、初めて全143試合に4番で出場。チーム1位の勝利打点15と勝負強さを発揮した。今季も「4番大山」は岡田構想の揺るぎない中心だ。生え抜き4番にふさわしい、勇猛な曲が用意された。

大山自身もすでに確認して、気に入っている。「満員の甲子園で聞けることは楽しみ。楽しみに待っています」と感謝した。

得点圏などの「チャンス」で流れる勝負曲。導入はファンファーレ。ファンもメロディーに合わせて、ゆっくりしたテンポで「ウォ~ウォ~」と声を上げ、場内の興奮を高める。そこから通常応援歌に入り、最後に「さあここで見せてくれ さあ主砲の一打を 勝利に導け われらの大山」と追加の歌詞を歌い上げる。甲子園初戦の4月9日広島戦でお披露目される予定だ。

3日後にいよいよ、開幕巨人戦を迎える。大山は下半身の張りで、20日のソフトバンク戦からオープン戦ラスト4試合を欠場。だが22日にフリー打撃を再開するなど深刻な状態ではなく、岡田監督も「体調を整えて、29日に万全の方がチームにとっていいわけやから」と割り切っている。「いい準備をして開幕できるようにしたい」と繰り返してきた背番号3。昨年以上に興奮を呼ぶ“主砲の一打”が期待できそうだ。【柏原誠】

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