<ヤクルト6-7阪神>◇5日◇神宮

輝が決めた! 阪神佐藤輝明内野手(25)が待望の1号決勝ソロで4日ぶりの最下位脱出を導いた。

9回に2点ビハインドを追いつき、迎えた今季初の延長10回。6番手木沢から右中間席に豪快アーチを運んだ。打率1割台に低迷する主砲がここ一番で起死回生の劇的弾。21年にプロ1号を放った思い出の神宮で復調を予感させた。今季3カード目で初めて初戦を取り、佐藤輝とともに昨年の日本一軍団も逆襲に転じる。

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佐藤輝明はいつまでも成長期なのかもしれない。今季からスパイクのサイズを変更した。昨季までは29・5センチを使用していたが、アンバサダー契約を結ぶミズノ社に依頼し、5ミリ大きい30センチの相棒を新たに採用した。25歳でも、まだ足は大きくなり続けているのか? そんな冗談とともに理由をたずねたことがある。

「今までは少し窮屈さを感じていたんですよね。足の指を動かせるくらい、余裕があってほしい。その方がしっかり踏ん張れるし、力も伝わると思うんです」 ミリ単位のサイズアップは、数字以上に大きな効果をもたらせてくれるというわけだ。

入団前からクッション性のある一足を求め、毎年アップデートを繰り返してきた。187センチのビッグマンは143試合を戦い抜くため、土台となる足元にもこだわり抜く。スパイク同様、スケールもまだまだ大きくなる。【阪神担当=中野椋】

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