「右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)」を受け、11日に退院した阪神ドラフト1位下村海翔投手(22=青学大)が12日、2軍鳴尾浜で術後初めて取材に応じた。「この決断を今後、いいものだと言えるように、一生懸命取り組んでいきたい」と前を向いた。

保存療法も含めメスを入れない選択肢も模索したが、先輩たちの言葉が決め手となった。岩崎からは「5年、10年、長く活躍できる選択をした方がいい」と助言をもらった。才木や島本ら同手術の経験者に「やって後悔はない。やるなら早い方がいい」と背中を押してもらったことも大きかった。最終的には3月中旬に自ら決断した。

今後はリハビリに入る。一般的には4カ月程度ノースローで、肘の可動域を広げていくことになる。順調にいけば、来季夏場以降に実戦デビューできる可能性もある。「恩返しじゃないですけど、レベルアップして戻ってこられるようにしたい」。地道に復活への道を歩む。

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