今秋ドラフト目玉の明大・宗山塁内野手(4年=広陵)が19日、東大との春季リーグ戦初戦を前に右肩甲骨骨折からの超回復ぶりを示した。定位置の遊撃でシートノックに入ると、深い位置の打球では華麗なジャンピングスローを披露。シート打撃でも5打席で2本の安打性の当たりを放った。

2月29日のオープン戦で死球を受けて骨折し、今春リーグ戦出場が危ぶまれていた。チームとドクターが相談して復帰は5月中旬とみられていた。主将として出場を望む宗山へ、田中監督はドジャース大谷の開幕に向けた調整方法に倣って、チームのリーグ初戦までに「50打席」をめどに打席へ立たせた。紅白戦(明大では紺白戦と呼称)、シート打撃を含めて目標の打席数にほぼ到達した。

この日の練習、フル出場した14日の東洋大とのオープン戦での宗山のプレーを確認した指揮官は「(同僚の内野手とは)やっぱり守りが全っ然違う。あとは自分で決めるんじゃないですか」と、20日の春季リーグ初戦の出場へほぼGOサイン。昨春ぶりのリーグ優勝へ、舞台は整った。

<明大・宗山の今季の歩み>

2月14日 「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024」代表に選出

2月29日 今季初のオープン戦、社会人明治安田生命戦で右肩に死球を受ける

3月5日 侍ジャパンに合流、練習に参加

3月6日 「右肩甲骨骨折」の診断発表。出場機会なしも侍ジャパンに帯同

3月14日 全治3カ月とみられ、春季リーグ戦での復帰が絶望視される

4月6日 社会人ホンダとのオープン戦に「3番DH」で実戦復帰。1打席1スイングの条件つきで4打数2安打

4月14日 東洋大とのオープン戦に「3番遊撃」でフル出場。4打数1安打