頼れる大砲の1発で好調打線に着火した。

ソフトバンク山川穂高内野手(32)が均衡を破る豪快な先制弾を敵地ZOZOマリンの右中間スタンドに運び去った。0-0で迎えた4回表。先頭柳田が中前打で出塁。ボールが3つ先行し、余裕の表情でスライダーを1球見送ると、カウント3-1からの5球目。山川は外角低めの直球を迷わず強振。打球はロッテファンが陣取るスタンドへ着弾した。

「打ったのはまっすぐ。あそこ(右中間)に飛んだのがよかった。引っ張りもいいけど、センター中心に打ち返せるようになってきたらいいと思う。しっかりつかまえればスタンドは行きますし、方向がよかったと思います。カウント有利に進めることができ、思い切って自分のスイングができました」。納得の一振りでダイヤモンドを周回すると、三塁前ベンチ前で柳田を従え、お決まりの「どすこいポーズ」を決めた。19日のオリックス戦(ペイペイドーム)以来5試合ぶりのアーチはオリックス・セデーニョに並ぶリーグトップタイの5号。これで27打点。早くも本塁打&打点でリーグトップに立った。

山川の1発に打線は呼応。続く5回には3点を挙げて試合を決めた。9回には益田から左翼へ大ファウルを放ち悔しがった。チーム内の統計データでは山川のヘッドスピードは130キロ超。ウォーカー、柳田を抑えダントツのスイングスピードを誇る。アーチストとしての意欲もさらに高まってきた。「ホームランはもう少し打ちたいと思っていますんで。しっかり仕事をしたいですね」。鷹の新4番の存在感は日増しに大きくなってきた。【佐竹英治】

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧