勝利後も、阪神藤川球児監督(45)は表情を緩めなかった。
「まあ修行ですね。強い選手、弱い選手、気が抜ける選手、気持ちが入り続ける選手も含めて。いい教訓にして、というところですね」
今季最後のバンテリンドームでの中日戦は「ブルペンデー」。中継ぎだったネルソンが来日初先発し、3回1安打無失点。2番手湯浅、岩貞と無失点でつないだが、7-0の7回にハートウィグが板山に右前適時打を献上。1死一、二塁から登板した島本も細川に3ランを浴び、8回に及川も犠飛で6試合ぶりに失点するなど計5失点で、終わってみれば2点差のヒヤヒヤだった。
「ネルソン、ハートウィグともに、日本の野球っていうのを、学ぶ姿勢が見えないといけないですね。コーチも責任があるし、いい教訓ですよね」。手放しに結果を喜ばず、今後も見据えて厳しい言葉を並べた。
それでも歓喜が近づいたのは確かだ。最短優勝はあす6日。直近では03年星野監督、05年岡田監督、23年岡田監督といずれも甲子園で宙を舞った。4回連続で超満員の聖地のファンと喜びを分かち合う可能性が高まっている。
前日3日も敗れるなど“苦手”な中日戦も10勝10敗のタイに戻した。「まだここから毎日大事なゲームが続きますから。今までやってきてますけど、簡単に勝っているゲームではないということ」。セ界の頂点に立つその日まで、手綱は緩めない。【磯綾乃】
▽阪神岩貞(5回から1イニング2/3を3安打無失点)「みんなで勝ち切れたのでよかったです。(自分が)もう1アウト取れば、ゲーム展開的にもうちょっと戦いやすい形でいけた。もっと自分自身、力をつけていかないといけないです」



