優勝の歓喜が冷めない甲子園に、六甲おろしを響かせることはできなかった。7月16日中日戦(甲子園)以来約2カ月ぶり、今季6度目の完封負け。連勝も4で止まった藤川球児監督(45)は「課題として出る分にはいいんじゃないですか」と捉えた。
難敵だったケイがこの日も立ちはだかった。初回に先頭近本が左前打を放って幸先よくスタートしたが、その後5回2死から高寺がヒットを打つまで沈黙。結局、助っ人左腕から放った安打は近本、高寺、中野の左打者による散発3安打。ほぼノーチャンスで7回を0封された。
ケイに今季献上した白星はこの日が初めてだったが、苦戦が続いている。7度の対戦ですべてQS(クオリティースタート、6回以上自責3以下)を許し、対戦打率は1割3分5厘。左打者の2割6厘に対し、特に右打者は1分7厘と完全に抑え込まれている。右打者が放った安打は7月26日(甲子園)の大山の1本だけだ。この日も3番森下と5番大山がそろって3打数無安打。森下はケイに18打数無安打と苦手にしてしまっている。
圧倒的な強さで独走優勝を決めたが、CSは新たな短期決戦。現在3位のDeNAと対戦する可能性は十分ある。それだけに嫌なイメージを植え付けたかったか、と問われた指揮官は「いいとか嫌だとかはないですね。野球ですから」と淡々。「負ければまたいい糧として、勝てば何がよかったのか」と前を向いた。シーズンで再び対戦する可能性もあるだけに次回こそは攻略の糸口を見つけたい。
この日は1~8番まで、7日のリーグ優勝決定日と同じオーダーを組んだ。藤川監督は「みんな選手は自分の技術を上げるために日々戦っていますから。『疲れました』という選手がいればそう(変更)しますけど、そういうふうには感じないので。試合に出たい、打席に立ちたい、登板したい選手たちが集まっている」と説明。10日の相手先発は才木と並ぶトップタイの12勝を挙げているエース東がくる。CS前哨も見据え、才木のタイトルを援護するためにも、しっかり打ち崩したい。【磯綾乃】
▽阪神森下(最終回に左前打を放ち10試合連続安打も)「ケイから何とか1本打ちたかったですけど…。ちょっと工夫が必要かなと思いました。カットボール、真っ直ぐのコントロール、強さもあるので、そういうところかなと思います」
▽阪神高寺(5回2死、DeNAケイから左前打)「自分としても左ピッチャーから打ちたいと思っていました。いいピッチャーなんで、(今後の対戦でも)打ってアピールしたいです」



