巨人が接戦をもぎ取って敵地・甲子園で阪神に連勝した。先発の田中将大投手(37)は6回7安打3失点、4奪三振で2勝目。
田中将は野茂英雄氏を超える日米通算202勝目をマークした。甲子園での阪神戦白星は楽天時代の10年5月16日以来、5814日ぶりとなった。
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最後の強さ。それがいまの田中将を語る上でのキーワードだ。楽天時代からブルペン捕手を務め、今季から巨人でもその役目を担う長坂健冶氏は「グラブに届く直前の入ってくる強さが、今年の良い部分だと思います」と証言する。
生み出している1つは全身の使い方。今年は踏み出す左足のハムストリングの張りを感じる事がある。下半身を効果的に使えているためで、歓迎すべき疲労だ。長坂氏は「体をバランス良く使えているのだと思います」と見る。田中将は特に肩回りの筋肉量が抜きんでているが、「もともと(上半身に頼る)パワー系と思った事はないです。うまく下が使えない時期があったのだと思います」と推察する。
甲子園での勝利は楽天時代の11年4月15日オリックス戦以来15年ぶり、阪神戦では10年5月16日以来16年ぶりだった。長坂氏が本格的にブルペン捕手を担いだしたのが11年。当時から際立つ体の働かせ方に目を見張ってきた。
久々の聖地での躍動。本人は「長いこと勝てなかったなあ」と思いをはせる。あの時といま。月日をへても、変わらぬ強さの源がある。【阿部健吾】



