巨人小笠原慎之介投手(28=ナショナルズ傘下2Aハリスバーグ)が、NPBで2シーズンぶりとなる復帰後初登板で移籍初白星を挙げた。レフトスタンドの古巣中日ファンからのブーイングにも動じず。メジャーから復帰初登板で白星は21年6月23日山口(巨人)以来となった。

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縁があった。巨人のユニホームを着て、無邪気にペダルをこぐ小学生。それが小笠原慎之介投手(28=ナショナルズ傘下2Aハリスバーグ)だった。人一倍大きな体を揺らし、グラウンドへ向かう。背中には阿部慎之助捕手の「ABE 10」が刻まれていた。

その縁は中学時代もつながった。3年時にジャイアンツカップを制し、東京ドームで優勝投手となった。マウンドで輝く一方、走ることだけは苦手だった。全体練習のランニングでは4、5周すると徐々にペースについて行けなくなる。40、50メートル離され、過呼吸になることもしばしば。当時指導していた湘南クラブ田代栄次監督(49)は「3年生の最後までずっと苦手だった」と振り返る。

その苦手とは今も向き合う。全体練習前から1人グラウンドに出て、黙々とランニングするのがルーティンだ。「本当は見られたくないんですけど」と1人で走る時間を大切にしている。

くしくもプロ1年目にあげた初勝利も東京ドームだった。それから10年。「関東人なので、何かとご縁があるのかな」。今度は自分の名前が刻まれた巨人のユニホームで、記念すべき白星。縁でつながった新天地で歩み始めた。【北村健龍】

【谷繁元信】巨人小笠原慎之介は復帰登板で合格点 荒々しさ消えてコンパクトにまとまった印象