<中日7-4横浜>◇15日◇ナゴヤドーム

 中日落合博満監督(56)が一つの「併殺打」を勝因に挙げた。1-0とリードした4回無死満塁、横浜は中間守備。6番井端は横浜先発加賀の初球、低めのスライダーを打って遊ゴロ併殺。この間に2点目が入った。「あの展開では次の1点が大事。三振、内野フライだけは避けたかったから、初球から低めのボールを狙った」。井端が言うように、意図的な併殺打だった。

 試合後、指揮官はこの1打を絶賛した。「きょうはあの2点目だ。あそこで三振か、ポップフライで次に併殺というのが最悪。あの1点がなければ、後の点は入っていない。ああいう野球でいいと7年間、言い続けているんだけど、なかなかできないものだ」。アウト二つを犠牲にして奪った1点が、続く野本のタイムリー、8回の4得点へとつながった。打線は万全とは言えないが、1点を積み重ねる落合野球ができたことに満足そうだった。

 [2010年4月16日10時39分

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