リアルジャパンプロレス主宰の佐山サトル(59)と、レジェンド選手権第12代王者のプロレスラー船木誠勝(48)が18日、9月14日の東京・後楽園大会で、ストロングスタイルの究極の形を見せていくと宣言した。

 同日、都内のリアルジャパンプロレスで開かれた会見で、船木にスーパー・タイガーが挑戦する、後楽園大会のメインカードのレジェンド選手権への意気込みを両選手が語った。2人は15年9月18日に、スーパー・タイガーの王座に船木が挑戦する形で対戦。船木がハイブリッドブラスターで勝ち、フリー転向後、初のベルトを獲得した。それ以来の対戦となる。

 佐山は、2人の対戦について「ストロングスタイルの、神の戦いになる。これからの理想のプロレスは、これなんだよと見せつけたい。神の戦いというくらい洗練された戦いになる」と自信を見せた。その上で「プロレスは衰退している。衰退していないところもありますが、昔のプロレスとは全然違うし、従来のファンが求めるプロレスでないというのは、明らかになっている。機が熟して、新日本プロレスの全盛期にも引けを取らない2人が戦う」と現在のプロレス界に挑戦していく姿勢を示した。

 船木は、質疑応答の中で「ストロングスタイルとは、なんだと思うか?」と聞かれると、次のように答えた。

 舩木 新日本プロレスから始まってUWF、藤原組、パンクラスという形(でキャリアを重ねる中)で、バックボーンには格闘技があるというのは、新日本プロレスに入門してから、ずっと教えられてきたこと。そこが芯になって、プロレスの技に発展していく。プロレスという大きな一くくりであったとしても、戦いからそれると、いけない。第1、2試合という名目でやっていることなので、試合をしなければいけないということ。矛盾のある戦いになるといけないという気持ちがある。言い方は難しいんですけど、理にかなった技の攻防の試合を目指す。それが一番いいと思います。対戦相手同士が合わせて、1つの動きになるという形ではない試合ですね。格闘技がベースです。

 スーパー・タイガーは「新たな進化を自分自身、感じていて、そこが船木選手に認めていただいたと思う。2年前の僕だったら、今の期待に臆す部分があった。プロレスラーとして今、戦うことがすごく楽しい。他のプロレス団体にストロングスタイルを見せつけたいという気持ちが高ぶっている」と気合を入れた。【村上幸将】