新型コロナウイルス感染拡大後、国内で最初のプロボクシングのタイトル戦が16日、東京・後楽園ホールで行われる。15日の前日計量では、日本スーパーライト級王者井上浩樹(28=大橋)、挑戦者の同級1位永田大士(30=三迫)、東洋太平洋フェザー級王者清水聡(34=大橋)、挑戦者の同級14位殿本恭平(24=勝輝)の4人ともパスした。

出場選手とチーフセコンドは、計量前に、新型コロナウイルスのPCR検査を受け、計量後は感染予防のため外部との接触を避け、近隣ホテルへの宿泊を義務付けられている。検査の結果は16日に公表される。

12年ロンドン五輪銅メダリストの清水は、昨年7月のWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者ノイナイ戦でプロ初黒星を喫して以来の再起戦。無観客での試合に「全然気にならない。防御のうまい選手なので、そこをどう崩していくか」。井上は1回目の計量で200グラムオーバーも、規定時間内の再計量でクリア。「日本止まりか、世界にいけるかはこの試合の勝ち方次第でわかると思う。とにかく良い試合をしたい」と意気込んだ。