プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)が10日、32歳の誕生日を迎えた。同日、所属ジムからコメントが発表され、35歳までの今後3年間でピークの期間になると予告した。32歳初戦は5月4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナ(約2万人収容)で、WBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)との防衛戦となる。今後、海外マッチが増加することを想定し、所属ジムの大橋秀行会長(60)から高級ブランド、ベルルッティ製のスーツケースを贈られた。

井上は「本日、32歳になりましたが、まず肉体の変化はまったくないです。それに気持ちもどんどん上がってきています。というのも試合のスケジュールがハードになっていて、それが自分の中ですごく刺激的な年だなと思えるからです。なのでモチベーションも高く維持できています」と気持ちを高揚させた。

カルデナス戦後、9月には日本でWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)との防衛戦が計画される。12月には、サウジアラビア政府直轄のプロジェクト「リヤドシーズン」と推定総額30億円の複数年スポンサー契約を結んだ関係から、同国リヤドでの世界戦に臨むプランもある。井上は「ここから新たなスタート地点として設定し、3年が本当にピークまで持っていける時期だと思っています。32歳になって、ここから3年という逆算で、また1年間をしっかりと頑張っていきたいと思います」と強い決意を示した。

大橋会長は「32歳になったとはいえ、ダメージがまったくないので、また期待できる1年になる。ここ2~3年が勝負だと思っているし、井上尚弥の全盛期になるだろう」と大きな期待を寄せた。井上は今年中のスーパーバンタム級転向が予定されるWBC世界バンタム級王者中谷潤人(27=M・T)と来春の日本人対決を約束している。

今年予定される3試合、そして中谷との対決を見据え、同会長は「次のカルディナス選手は非常に強敵になる。今後は1戦1戦が勝負になる試合ばかりになるが、1個1個クリアしてほしい。今年はあと3試合。ホップ、ステップ、ジャンプで26年に予定される来るべき対決に向けて勢いづいてほしい」とエールを送っていた。