初の綱とりに挑む大関豪栄道(30=境川)が、小結玉鷲(32=片男波)に敗れ、今場所初黒星を喫した。

 立ち合いから押し込まれて土俵際で何とか残し、攻め返したが突き落としを食らった。最後は両者際どいタイミングで土俵に落ちたが、豪栄道は「自分の方が早かったんじゃないですか」と素直に負けを認めた。

 今場所は立ち合いの角度、踏み込みともに抜群だったが、この日は体が起きてしまった。

 秋場所では優勝を決めた14日目に対戦し、寄り切りで下していた相手に苦杯をなめ「立ち合いが高かったかな」と反省。先場所からの連勝も20でストップ。悔しさをこらえて「集中してやるだけやね、明日から」と、気持ちを切り替えた。