被害届出すも聴取には「分からない」貴乃花親方の謎

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 角界に衝撃が走った。大相撲の横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、10月の秋巡業中に行われた酒席で、東前頭8枚目の貴ノ岩(27=貴乃花)に暴行を加えていたことが14日、分かった。

 

 「脇を締めてきたつもりだけど残念。ファンの方々には場所中に申し訳ない気持ちでいっぱいです」。協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は神妙な面持ちだった。日本相撲協会では毎年1回、警視庁関係者らを招き両国国技館で、力士ら全協会員を集めての講習会を開いている。野球賭博や暴行事件などを受け、再発防止には躍起になっていた。今回は身内で起きた暴行事件だけに「まだ(講習会などの効力が)響いていないのか」と嘆いた。

 一部報道でこの日、今回の暴行が発覚したが、協会では今月上旬に情報が入っていた。そのため3日に、鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)が貴乃花、伊勢ケ浜両親方に電話で聴取したが、2人とも事実関係について「分からない」と答えたという。貴ノ岩は被害を受けた後も巡業に参加。3日付一部朝刊には貴ノ岩が師匠らとともに部屋のある福岡・田川市役所を表敬訪問し「2桁勝利を目指します」と話した様子が掲載されている。またツイッターなどで同上旬に貴ノ岩が稽古する姿もアップされるなど、両師匠が電話での聴取に「分からない」と答えたこともあり「何もなかったんだ、というのが我々の認識だった」(春日野広報部長)という。

 ただその返答がありながら、貴乃花親方が聴取の5日前に被害届を出している事実は「そこは謎」(同広報部長)と疑問が残る。また貴ノ岩の診断書が9日付でありながら公表が4日後だったことの説明もない。さらに初日前日の11日に臨時理事会を招集し席上、伊勢ケ浜親方が貴乃花親方に謝罪したことで暴行が明らかになりながら一部報道を受けての公表となった。場所に入ってしまい盛り上がりに水を差すという事情があるにせよ、対応が後手後手になった感は否めない。

 

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  • 日馬富士関の暴行問題で、厳しい表情で記者の質問に答える日本相撲協会の八角理事長(共同)
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