「1人大関」貴景勝は、連日の流血の激闘を制して1敗を死守した。

 東前頭4枚目の錦富士と対戦。激しい押し合いからいなされてピンチもあったが、最後は何とかはたき込んだ。大関は口のまわりを血で染め、錦富士の肩にも返り血がつく激闘だった。

 関脇豊昇龍は立ち合い、右への変化で佐田の海を送り倒し。6勝2敗で優勝争いに踏みとどまった。

 東前頭13枚目の琴勝峰が千代丸を押し出し、7勝目と勝ち越しに王手をかけた。平幕の他の1敗勢がことごとく敗れ、優勝争いに絡んでいる。

 関脇正代は新小結若元春に寄り切られて6敗目。今場所の2桁10勝の可能性はなくなり、大関復帰も消滅した。


8日目の取組の模様を写真とコメントで振り返ります。 

大相撲初場所 全取組結果

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正代6敗目喫し今場所の大関復帰消滅 右足のテーピング増も言葉なく状態は不明


十両


豪ノ山(5勝3敗)小手投げ朝乃山(8勝0敗)

幕内


北青鵬(6勝2敗)寄り切り水戸龍(3勝5敗)
水戸龍(右)は寄り切りで北青鵬に敗れる(撮影・宮地輝)
水戸龍(右)は寄り切りで北青鵬に敗れる(撮影・宮地輝)

琴勝峰(7勝1敗)寄り切り千代丸(1勝7敗)
千代丸(右)を押し出しで破る琴勝峰(撮影・野上伸悟)
千代丸(右)を押し出しで破る琴勝峰(撮影・野上伸悟)

☆琴勝峰 (立ち合いは)もろ手で起こして、あとは土俵際を落ち着いていこうと思っていた。自分から動けていたのでよかったと思います。もろ手で来ると思っていたので先手を打とうと思っていた。うまくいったのではないかなと思います。(7勝1敗で折り返して)後半、落ちていかないようにして、1日一番、気持ちと体をいいところに持っていけるようにやっていきたいです。

★千代丸 相手がもろ手でくるとは思っていなかった。はじかれた感じで何もできなかった。気合入れて思い切りやります。


宝富士(6勝2敗)はたき込み琴恵光(4勝4敗)
琴恵光(左)をはたき込みで破る宝富士(撮影・野上伸悟)
琴恵光(左)をはたき込みで破る宝富士(撮影・野上伸悟)

☆宝富士 昨日、ちょっと守りに入って負けたので、攻めようと思って相撲を取りました。(前に出た末のはたき込みは)食わなくても、その後、流れをつくって出ていけたらいいなと思っていた。(体の状態は)今場所はいいと思います。(後半戦は)前に攻めて、自分の相撲を取れたらいいなと思います。


千代翔馬(2勝6敗)はたき込み一山本(5勝3敗)
千代翔馬(右)をはたき込みで破る一山本(撮影・野上伸悟)
千代翔馬(右)をはたき込みで破る一山本(撮影・野上伸悟)

☆一山本 相手をよく見ていった。(星数は)考えすぎるとよくない。その日、その日で考えてます。


碧山(6勝2敗)はたき込み東龍(6勝2敗)
碧山(下)をはたき込みで破る東龍(撮影・野上伸悟)
碧山(下)をはたき込みで破る東龍(撮影・野上伸悟)

☆東龍 狙いとかなくて立ち合い思い切り踏み込んでいこうと思った。(6勝2敗好成績に)とりあえず頑張ります。1日一番で。


剣翔(2勝6敗)寄り切り平戸海(5勝3敗)
平戸海(右)は寄り切りで剣翔を破る(撮影・宮地輝)
平戸海(右)は寄り切りで剣翔を破る(撮影・宮地輝)

☆平戸海 我慢して前に出ようという気持ちで寄り切りました。下から攻めないと体格負けするんで。そこは考えていきました。(5勝3敗の星は)落ち着いてとれているかとは思う。


隆の勝(4勝4敗)突き落とし(4勝4敗)
隆の勝(手前)を突き落としで破る輝(撮影・野上伸悟)
隆の勝(手前)を突き落としで破る輝(撮影・野上伸悟)

☆輝 外からではなく中から攻められたのでよかったと思います。(隆の勝とは)同期で入ってきて負けたくない相手。みんなそうだと思います。(ここまで)今やっていることがかみ合っている。この調子で今後もやっていきたい。


遠藤(4勝4敗)押し出し宇良(5勝3敗)
遠藤(右)を押し出しで破る宇良(撮影・野上伸悟)
遠藤(右)を押し出しで破る宇良(撮影・野上伸悟)

☆宇良 勝ちたいなと思って挑みました。(狙いは)何も考えてないです。たくさん声援いただけるのはうれしいです。(後半戦)せっかくここまできたので集中力切らさないように千秋楽まで頑張りたいです。


北勝富士(5勝3敗)寄り切り王鵬(1勝7敗)
王鵬(手前)をよりきりっで破る北勝富士(撮影・野上伸悟)
王鵬(手前)をよりきりっで破る北勝富士(撮影・野上伸悟)

☆北勝富士 よく我慢して辛抱できたかなと思います。(今場所不調の相手だったが)そこは意識しないように。この一番に全部かけるという気持ちで、今日もできたのでよかった。(兄弟子の隠岐の海が引退して1日経過したが)今日も朝の稽古場で指導している姿を見て、感慨深かったですね。稽古場でも隠岐の海関がいた位置に、自分が移動して。部屋頭がそこにいるというのがあったみたいで。ずっと自分の場所で、四股を踏んだり、体を動かしたりしていたので、景色がちょっと変わったような感じで、なんか変な感じがしました。(責任感が増したか、という問いに)一生懸命やるだけだなと思います。(後半戦へ)1日一番、思い切り、気合を入れて、最後、千秋楽で笑っていられるような成績を残すことができたらいいなと思います。


竜電(5勝3敗)きめ出し妙義龍(2勝6敗)
竜電(右)はきめ出しで妙義龍を破る(撮影・宮地輝)
竜電(右)はきめ出しで妙義龍を破る(撮影・宮地輝)

阿武咲(6勝2敗)寄り切り錦木(5勝3敗)
阿武咲(右)は寄り切りで錦木に敗れる(撮影・宮地輝)
阿武咲(右)は寄り切りで錦木に敗れる(撮影・宮地輝)

☆阿武咲 立ち合いで、ちょっとすっぽ抜けて、そこで無理やり巻き返しにいってしまった。(相手は同じ東北出身だが)特に何も。いつもと一緒です。(折り返しを迎えたが)また明日がありますので、しっかりそこに集中したいと思います。

☆錦木 今場所、相手はゴリゴリ前に出てくる感じだったので、自分も負けずに出ていこうと。はたかれたらはたかれたでしょうがないかなと。(白星に)うれしいですね。あとは最低でも3勝はしないといけないと思っている。頑張りたいです。


御嶽海(3勝5敗)寄り切り玉鷲(5勝3敗)
御嶽海(右)を寄りきりで破る玉鷲(撮影・野上伸悟)
御嶽海(右)を寄りきりで破る玉鷲(撮影・野上伸悟)

☆玉鷲 (まわしを取っての相撲は)1年に1回の相撲じゃないですか。前に体重かけてよかったです。振り返っていないので、分からないですね。なんでまわしだったのか。自分ではよくないと思います。


明生(3勝5敗)送り出し大栄翔(6勝2敗)
大栄翔(右)は送り出しで明生に敗れる(撮影・宮地輝)
大栄翔(右)は送り出しで明生に敗れる(撮影・宮地輝)

★大栄翔 最後ちょっと手だけ伸びていってしまった。そこは修正していきたい。うまくやられてしまったので、自分の相撲をとれるようにしたい。


翔猿(3勝5敗)蹴返し琴ノ若(3勝5敗)
翔猿(左)は蹴返しで琴ノ若を破る(撮影・宮地輝)
翔猿(左)は蹴返しで琴ノ若を破る(撮影・宮地輝)

☆翔猿 よかったです。攻め時で攻められていたのでよかったです。ここから集中して頑張ります。

★琴ノ若 我慢して攻めるべきだったと思います。どの形になってもと思っていたので、攻めの姿勢になって勝負を決められたら。ま、切り替えます。攻める姿勢はできているので、しっかり意識して、心がけていきたいと思います。


霧馬山(5勝3敗)押し出し阿炎(5勝3敗)
霧馬山(右)は押し出しで阿炎を破る(撮影・宮地輝)
霧馬山(右)は押し出しで阿炎を破る(撮影・宮地輝)

☆霧馬山 (押し相撲の立ち合いは)自分の相撲を取るという気持ちでしたけど、流れがよかったです。しっかりと自分の相撲を取るという気持ちでいったので、よかったと思います。1日一番、しっかり考えてやっているので、よかったと思います。最後まで自分の相撲を取ることができるように、頑張っていきたいです。


若元春(4勝4敗)寄り切り正代(2勝6敗)
正代(後方)は寄り切りで若元春に敗れる(撮影・宮地輝)
正代(後方)は寄り切りで若元春に敗れる(撮影・宮地輝)
若元春に敗れた正代(撮影・宮地輝)
若元春に敗れた正代(撮影・宮地輝)

☆若元春 土俵際でしっかりと残して、左がのぞいたので、よかったなとは思うんですけど、やっぱり立ち合いから押し込まれる相撲が多くなってきたので、そこは反省して、しっかり当たることができるように考えていきたいなと思います。相手のことを考えている余裕はないので、自分の相撲にしっかりと集中して取れたかなと思います。(星を五分に戻し、新三役で力が通用している実感は)どうなんですかね。1日1日、必死に取っているだけなので、通用しているな、とか、そういう実感は今のところあまりないです。特に星は考えていないです。内容のことばかり考えているので。昨日、全然良くない相撲を取ったばかりで、そういう意味では今日、ちょっとでも自分の相撲を取れたので、よかったかなと思います。(後半戦は)自分の取り切るだけ。後半も前半も関係ないですね。しっかりと自分の相撲を取って、前に攻めるところを、もう少し頑張りたいですね。


佐田の海(2勝6敗)送り倒し豊昇龍(6勝2敗)
豊昇龍(左)は送り倒しで佐田の海を破る(撮影・宮地輝)
豊昇龍(左)は送り倒しで佐田の海を破る(撮影・宮地輝)
佐田の海(左)を送り倒しで破る豊昇龍(撮影・野上伸悟)
佐田の海(左)を送り倒しで破る豊昇龍(撮影・野上伸悟)

☆豊昇龍 (右へ変化の立ち合いは)いつから考えていたとかじゃなくて、1日一番大事にしたいという気持ちで。しっかり自分の相撲をとって頑張りたいと思います。


若隆景(4勝4敗)送り出し翠富士(4勝4敗)
若隆景(左)は送り出しで翠富士を破る(撮影・宮地輝)
若隆景(左)は送り出しで翠富士を破る(撮影・宮地輝)

☆若隆景 先に攻められたのでよかったかなと思います。いつも通り、下から攻めようと思っていました。明日から集中して、しっかりと相撲を取っていきたいです。

★翠富士 張って差していこうと思ったが、何もできなかった。反省してますね。もっと盛り上げていきたいと思ったけど、全く盛り上がらずに終わった。これから盛り上げていきたいですね。


錦富士(3勝5敗)はたき込み貴景勝(7勝1敗)
立ち合いでぶつかり合う貴景勝(左)と錦富士(撮影・野上伸悟)
立ち合いでぶつかり合う貴景勝(左)と錦富士(撮影・野上伸悟)
貴景勝は鼻血を流しながら錦富士(手前)と張り合う(撮影・野上伸悟)
貴景勝は鼻血を流しながら錦富士(手前)と張り合う(撮影・野上伸悟)
貴景勝は鼻血を流しながら錦富士(手前)と張り合う(撮影・野上伸悟)
貴景勝は鼻血を流しながら錦富士(手前)と張り合う(撮影・野上伸悟)
鼻血を流しながら錦富士(左)と張り合う貴景勝(撮影・宮地輝)
鼻血を流しながら錦富士(左)と張り合う貴景勝(撮影・宮地輝)
貴景勝(左)は鼻血を流しながら錦富士ののど輪をこらえる(撮影・野上伸悟)
貴景勝(左)は鼻血を流しながら錦富士ののど輪をこらえる(撮影・野上伸悟)
錦富士(左)をはたき込みで破る貴景勝(撮影・野上伸悟)
錦富士(左)をはたき込みで破る貴景勝(撮影・野上伸悟)
貴景勝(上)ははたき込みで錦富士を破る(撮影・宮地輝)
貴景勝(上)ははたき込みで錦富士を破る(撮影・宮地輝)
流血しながら錦富士(左)をはたき込みで破った貴景勝。錦富士の右肩には血の跡が(撮影・野上伸悟)
流血しながら錦富士(左)をはたき込みで破った貴景勝。錦富士の右肩には血の跡が(撮影・野上伸悟)

★錦富士 結果として負けてしまったので悔しいです。無我夢中でやっていたので、あまり記憶にないです。(前日7日目は同部屋の翠富士が敗れた貴景勝と好取組だったが)かたきというか、昨日、意地と意地のぶつかり合いを見て、翠富士が小兵ながらに正々堂々と相撲を取っていて、気合をもらったので、自分も負けていられないとか、いろいろな思いで土俵に上がりました。(翠富士からは)「オレの分も、今日、応援しているから」と、声を掛けられた。昨日の相撲も印象に残っていたので気合が入りました。(他に部屋の関取衆から声を掛けられたということは)特にないです。師匠からは「前に出るように」「低く当たるように」と言われました。我慢して、と思ったんですけど、自分も気合が入ってしまってあとは記憶になくて、体に任せてという感じでした。