日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。
日本相撲協会が発表した部屋別・出身地別の集計表によれば、夏場所の力士総数は2部屋(陸奥、宮城野)が閉鎖されたため、春場所の45部屋から43部屋になり、611人が所属する。春場所で新弟子が増えたため、昨年11月の九州場所以来3場所ぶりに600人台を回復した。では部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。
【部屋別力士数】
宮城野部屋の力士が転籍したことで、倍増した伊勢ケ浜部屋が40人の大所帯となりトップに立った。2位が20人台だから、しばらくはトップの座を維持するだろう。
その2位タイで並んだのが、24人にまで増えた二所ノ関部屋と九重部屋。4位タイは佐渡ケ嶽部屋と追手風部屋で、以下<6>高砂部屋=22人<7>木瀬部屋21人で、ここまでが20人超え。<8>玉ノ井部屋=19人<9>境川部屋、出羽海部屋、高田川部屋、時津風部屋=18人と、ここまでがトップ10だ。
この中で、木瀬部屋は力士21人中6人が関取(幕内3人、十両3人)で、力士5人以上の部屋の41部屋の中で、関取輩出率はナンバーワンの29%という高さだ。追手風部屋(幕内3人、十両3人)も26%、境川部屋(幕内2人、十両2人)高田川部屋(幕内2人、十両2人)常盤山部屋(幕内2人)も22%と高水準をキープしている。なお上位の常連だった伊勢ケ浜部屋は、宮城野部屋からの力士を受け入れたことで力士総数が40人と倍増したため関取輩出率は下がったが、それでも18%と高いレベルをキープしている。
ちなみに力士総数が5人以下の2部屋は、片男波部屋が力士4人中、玉鷲と玉正鳳が関取で“関取輩出率50%”。最少の錦戸部屋は力士が返り入幕の水戸龍と序二段、序ノ口各1人の3人だけで、こちらも“関取輩出率”は33%の高さだ。
関取輩出数では、7人を擁する前述の伊勢ケ浜部屋がトップ。追手風部屋と木瀬部屋が6人で続く。4人の境川部屋と高田川部屋が(幕内と十両各2人)が4位タイで、二所ノ関部屋(幕内2人、十両1人)九重部屋(十両3人)が3人で続く。関取2人は12部屋あり、関取不在の部屋は11部屋となっている。
力士数の最少は錦戸部屋の3人で、4人が所属する片男波部屋の2部屋が5人以下。先場所2人で最少だった元横綱鶴竜が師匠を務める新興の音羽山部屋は、大関霧島らが転籍したことで6人に増えた。なお、力士数1ケタは春場所から2部屋減って14部屋となっている。
【出身地別力士数】
ここ数年の傾向で、都道府県別の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は、47都道府県で唯一の50人超えとなっている東京都が53人でトップ。以下<2>関脇復帰の阿炎らがそろう埼玉県31人<3>名古屋場所開催の愛知県と、大関貴景勝も出身地の兵庫県の28人<5>春場所開催地の大阪府の27人<6>首都圏の千葉県と神奈川県の26人<8>九州場所開催地の福岡県、正代の出身地の熊本県、横綱照ノ富士や2大関を擁するモンゴルの21人と続き、ここまでが20人超え&トップ10となっている。
以下は、<11>静岡県と鹿児島県の19人<13>関脇若元春が出身地の福島県と横綱稀勢の里を輩出した茨城県の16人と続く。幾多の横綱を輩出した相撲どころの北海道は15人で15位となっている。北海道同様、やはり多くの名力士が誕生し、明治時代から関取輩出を続けている相撲どころの青森県は、12人で17位タイ。輩出率が33%と高い関取も4人おり“相撲どころ”の看板は健在だ。なお47都道府県の最少は1人の鳥取県。滋賀県と佐賀県が2人となっている。
国別ではモンゴルの21人がダントツでウクライナが2人。中国、ロシア、ブルガリア、カザフスタン、フィリピンが各1人となっている。そのうちロシア(狼雅)カザフスタン(金峰山)ブルガリア(碧山)は、その1人がいずれも関取で“関取輩出率100%”。国を背負いながら孤軍奮闘している。
なお単純計算ではあるが、都道府県別で関取輩出率20%以上は、出身力士が十両の伯桜鵬しかいない鳥取県が100%でトップ。新三役の小結大の里や十両遠藤を輩出した石川県が36%で続く。青森と山形の東北2県が33%、九州2県の長崎県が29%、鹿児島県が21%で、以上の6県が20%超えとなっている。

