約3年ぶりに三役に復帰した5月の夏場所を全休した、大関経験者の小結朝乃山(30=高砂)が、早々と次の名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)出場の意向を示した。4月の春巡業で負傷した、右膝関節内側側副靱帯(じんたい)損傷の影響で夏場所を全休。それでも同場所中から稽古場に降り、基礎運動などで汗を流していたという。まだ相撲を取る稽古は再開していないが「四股も違和感はない。(医師から完治の目安は)6週間と言われていて、今週が6週目。ここから徐々に(状態を)上げていきたい。名古屋場所に出るために(夏場所を)全休したので」と、力強く話した。
この日は割に入ったが、小結大の里に寄り切りで敗れた。その大の里とは稽古では胸を合わせたことはあるが、本場所での顔合わせはない。「場所で当たってみたい。僕も、あのぐらいの年代の時に上に上がっていった。若い子が上に来ると、負けたくない気持ちはある」と、対抗心をのぞかせた。
夏場所中は連日、中入り後の取組のテレビ中継を見ていたという。「普段取っているところを、家でテレビで見ていると、土俵の上で戦いたい気持ちになるし、悔しい気持ちはあった」。そんな中で、同部屋で巡業などで付け人も務める朝東が序二段優勝。「うれしかったし、いい刺激になった」と、前向きな気持ちにさせてもらった。「部屋頭として、出るからには優勝を目指していきたい」。富山県出身の自身と同じ、北陸地方の石川県出身の大の里の幕内優勝と、弟弟子の朝東の序二段優勝。2つの優勝に刺激を受け、名古屋場所では2度目の幕内優勝を目指す決意を打ち明けた。

