大相撲の全日本力士選士権が30日、東京・両国国技館で行われ、大関琴桜(26=佐渡ケ嶽)が初優勝した。1回戦で湘南乃海、2回戦で欧勝馬、準々決勝で若元春、準決勝で竜電を破って決勝に進出。決勝は、今月の秋場所後に大関に昇進したばかりの大の里を寄り切った。99年前の1925年(大14)から続く歴史ある大会で、先代琴桜で元横綱の祖父も、師匠で父の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)も果たせなかった優勝をつかみ、優勝力士に贈られる、伝統の「選士権章」を腕に巻いた。

前日29日には、都内のホテルに約1100人を集め、大関昇進披露宴を行っていた。秋場所千秋楽から、その準備もあって疲労が抜けない状態だったが「師匠からもハッパを掛けられたので」と奮起。勢いのある後輩大関を破り、ファンに本場所初優勝への期待感を抱かせる活躍を見せた。表彰式後は「よかったなと思います。これをしっかりと、本場所につなげられるようにするのが大事」と話し、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)を見据えていた。