福島出身で大波3兄弟の長男、西幕下24枚目の若隆元(33=荒汐)が、忘れられない日に今場所初白星を挙げた。攻め込まれながらも土俵際で踏ん張り、西23枚目の藤闘志(藤島)をはたき込んだ。
東日本大震災発生からこの日で14年。取組前に「福島県福島市出身」と場内アナウンスが流れるだけに館内に拍手が沸き起こり「頑張らないと、と思った」。日頃から一番ずつ集中することを意識していると前置きしつつ、「今日の白星はやっぱりうれしい」と実感を込めた。
1年前のこの日は自身の白星を皮切りに、次男若元春、三男若隆景も白星を挙げた。今年も「頑張ってほしい」と幕内の弟たちにバトンをつないだ。
震災発生時は自身が19歳。弟たちは高校生だった。「もう14年とは思わない。まだ大変な思いをしている方がたくさんいる。何か直接手助けすることはできないけれど、自分たちは土俵の上で頑張るしかない」と力を込めた。

