日本テレビ笹崎里菜アナウンサー(27)の登場です。同局が中継するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の実況チームに、女性アナウンサーでただ1人参加。実況以外にも、ビギナー視点の番組コーナーや動画制作の企画に携わるなど、強い使命感を持っている。「日テレに入って良かった」と、充実の現在を語りました。

ラグビーワールドカップ2019日本大会を全力で応援する日本テレビ笹崎里菜アナウンサー(撮影・河田真司)
ラグビーワールドカップ2019日本大会を全力で応援する日本テレビ笹崎里菜アナウンサー(撮影・河田真司)

笹崎アナは男性アナ6人がいる同局ラグビーW杯実況班の紅一点。スポーツ実況を希望していた中、17年に蛯原哲アナからラグビー実況班に勧誘されたのがきっかけだ。それまでは、ほぼラグビー素人だった。

「ずっと女子校だったので男性のやるスポーツを見るきっかけがなかったんです。15年W杯は入社後だったのでナレーションも読ませてもらって、面白そうという印象は持ってました」。

ラグビー班加入後はサンウルブズの試合を定期的に取材し、魅力にハマった。「ルールは確かに複雑でも、生で見て分かる激しさがある。聞いたことのない鈍い音がドスンって、痛そうとは思うけど、その迫力も面白さ」とアピールした。

現場はまだまだ女性が少ない。「『女子アナがいる!』みたいな。目立ったけど、逆に使おう、と思いました。女性だからこそ『痛くないですか』とか、視聴者が素直に思うことを聞ける。詳しくない人、見たことがない人に発信するのが役割だと思ってます」。

ラグビーワールドカップ2019日本大会モデルのボールを手に笑顔を見せる日本テレビ笹崎里菜アナウンサー
ラグビーワールドカップ2019日本大会モデルのボールを手に笑顔を見せる日本テレビ笹崎里菜アナウンサー

レギュラーの報道番組「Oha!4 NEWS LIVE」では、自ら企画書を出し、開幕直前特集「ラグよん」を実現させた。「視聴者に主婦の方も多いので、初心者向けコーナーをやりましょうと。ルール編ではパス、トライから。第2章は選手編。第3章ではニュージーランドへロケに行きました。見ればラグビーW杯をより楽しめるというコンセプトです」。

同局女子アナと“ゆるめ”のラグビートークをするYouTube動画「日テレ女子アナラグビー部」も笹崎アナが企画。「(女子アナには)集合時間だけ伝えて、全部アドリブです。部全体で取り組みたいと思って。アナウンサーのPRにもなる。視聴者がどちらの入り口でも入れるように」。制作者の視点も持ちつつ、大会成功に貢献したいという使命感は強い。「日テレに入って良かったな、と思える仕事の1つだと思います。担当番組じゃない大きなイベントで、本気で頑張らなきゃと思えた。そういうものを見つけられて良かったと思います」。【大井義明】(つづく)

◆笹崎里菜(ささざき・りな)1992年(平4)4月、横浜生まれ。実践女子学園から東洋英和女学院大国際社会学部卒。大学時代は女性ファッション誌の読者モデルを務め、11年には「ミス東洋英和」選出。4歳から17歳までクラシックバレエを経験。15年入社で同期に尾崎里紗アナ、平松修造アナ。身長160センチ、血液型B。