ジョニー・デップが、9日に還暦を迎えました。2000年代には米ピープル誌が毎年発表する「世界で最もセクシーな男」に2度選ばれたこともあるデップは、個性派俳優としてハリウッドで確固たる地位を確立するも、近年は元妻アンバー・ハードとの泥沼離婚裁判やDV疑惑など私生活のゴシップばかりがメディアをにぎわせてきました。

私生活のトラブルでハリウッドを干されていたデップでしたが、今年はフランスの国王ルイ15世を演じた「ジャンヌ・デュ・バリー」で見事復帰を果たし、先月お披露目されたカンヌ国際映画祭で大絶賛されました。そんなデップの還暦を祝し、1990年に初主演した「クライ・ベイビー」から現在までに公開された数多くの作品から、おすすめ出演作を厳選して5本紹介します。

ジョニー・デップ(2015年1月撮影)
ジョニー・デップ(2015年1月撮影)

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ

デップの代表作として外せないのは03年に公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」です。デップは、当たり役とされるカリブの海賊ジャック・スパロウを演じた同作でアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされており、作品は興行的にも全米で3億5000万ドルを稼ぎ出す大ヒットを記録しました。

このシリーズはその後06年に「デッドマンズ・チェスト」、07年に「ワールド・エンド」、11年に「生命の泉」、17年には「最後の海賊」が制作されており、シリーズ第6弾への復帰もうわさされ続けています。残念ながら現時点で新作に関する詳細は分かっていませんが、ファン待望の新作が決まれば大きなニュースとなることでしょう。ディズニーランドにある人気アトラクション「カリブの海賊」をモチーフにした同シリーズは、エンターテインメントとしても存分に楽しめる作品です。

「シザーハンズ」

90年公開の「シザーハンズ」は、ダークでファンタジーな世界観が魅力のティム・バートン監督と初めてタッグを組んだ作品。手がハサミになっている純真無垢な心を持つ人造人間をデップが演じ、ウィノナ・ライダー演じる人間の女性との切ない恋物語が描かれています。デップとバートン監督は、この後「エド・ウィッド」(94年)や「スリーピー・ホロウ」(99年)をはじめとする8本の映画でタッグを組んでいます。

「チャーリーとチョコレート工場」

バートン監督との3本目の映画となる05年公開の「チャーリーとチョコレート工場」は、イギリスの小説「チョコレート工場の秘密」を基にしたミュージカル・ファンタジー。絵本から飛び出したようなカラフルなビジュアルも魅力で老若男女が楽しめる作品です。

「アリス・イン・ワンダーランド」

イギリスの作家で詩人のルイス・キャロルの児童小説「不思議の国のアリス」「鏡の国アリス」を原作に、バートン監督がメガホンを取ったファンタジー・アドベンチャー。実写とモーションキャプションによるカラフルで独特な世界観はとてもリアルで、デップ演じる帽子屋マッド・ハッタ-の奇抜なメイクも話題になりました。アン・ハサウェイやヘレナ・ボナム・カーターら豪華キャストも出演しており、16年には続編も作られています。

「スウィニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」

07年公開のバートン監督がメガホンを取ったミュージカル・ファンタジー・ホラー「スウィニートッド フリート街の悪魔の理髪師」は、79年の同名ミュージカルを原案にした作品。デップは、18世紀に実在したとされる、愛用のかみそりで次々と客を殺していく伝説の殺人鬼の理髪師を演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。ダークな作品ですが、劇中でデップが歌声も披露していることが話題になりました。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)