劇団四季ミュージカル「リトルマーメイド」の上演3周年記念公演を見に行った時、客席に飯野あさみ(69)の姿があった。
3年前の日本初演から海の王トリトンに仕える宮廷音楽家の蟹セバスチャンを演じているが、この日は後輩の荒川務が演じたため、飯野は客席から3周年を祝った。
今年8月で70歳になる飯野は、劇団四季きってのベテラン俳優だが、ルーツはジャニーズ事務所にある。62年、ジャニーズ事務所の原点となったアイドルグループ「ジャニーズ」結成に参加。飯野、あおい輝彦、中谷良、真家ひろみの4人で、64年にレコードデビューし、米国でもレッスンを受けた。68年に解散後、再び米国で武者修行し、帰国後の72年に劇団四季ミュージカル「アプローズ」のオーディションに合格。四季の人になった。
「リトル-」と同時期に岡本健一(46)と劇団民芸代表の奈良岡朋子(86)との2人芝居「2人だけの芝居」を見たが、変幻自在の演技を見せる日本を代表する大女優に、食らいつく岡本の姿が印象的だった。25年前に知り合い、ジャニーズきっての芝居好きの岡本は奈良岡との舞台共演を熱望し、朗読劇を経て、ようやく実現した。
飯野は四季で「ウエストサイド物語」のリフ、「エビータ」のチェ、「アイーダ」のゾーザーなど主要な役を演じ、岡本はジャニーズに所属しながら、新国立劇場「リチャード三世」などに主演している。ジャニーズのOB、現役は演劇の世界でも大きな位置を占めている。




