日本テレビ系「笑点」の新メンバーは林家三平(45)でした。春風亭昇太(56)が新司会となり、1人補充が必要となった時、5月23日付紙面で候補として、桂歌丸や昇太と同じ落語芸術協会所属の若手桂宮治、林家木久扇の長男林家木久蔵、そして三平の3人の名前を挙げました。
ネットや雑誌では、この3人以外にいろいろな名前が挙がっていましたが、取材を通して、この3人以外に起用はないと確信していました。そして、何人かの落語家、関係者に聞くと、「三平でしょう」と断言する人が多かったのです。もちろん、口が堅い「笑点」側から情報が漏れていたわけではなく、断言するに足る理由があったからです。
なぜ、三平だったのか。1つは、会見で「笑点」の担当プロデューサーが言っていたように「若さ」です。最年少のたい平でも51歳で、新メンバーには若返りの意味でも40代でなければいけなかったのでしょう、そして、「明るさ」。そのパートは昇太が務めていましたが、司会で抜けた跡を埋めるため、三平の明るさを必要としたのでしょう。
そして、はっきりとした色がないことも幸いしたかもしれません。候補に挙がった人たちはそれぞれ「色」がしっかり付いているのに対し、三平は襲名から7年、父初代三平のような「爆笑」を目指すも道半ばで、立ち位置が定まっていません。それが「笑点」には良かったのでしょう。強烈な個性を持つメンバーの中に入り、溶け込むには余計な色は不要だったのです。もまれながら、三平ならではの「色」を作り出していく。たい平がそうだったように、番組とともに若いメンバーが成長するのが、「笑点」の魅力であり、楽しみでもある。正直、三平の方向性を心配した時期もありましたが、これで将来の不安は消えました。後は「笑点」の三平として、誰もが認める存在になってほしいと思います。 【林尚之】



