2025年大阪・関西万博の公式キャラクターが決まりました。「キモカワイイ」などとネット上を騒然とさせた赤い円形が輪のように連なる細胞をイメージした奇抜な万博ロゴマークをそのまま使い、「水の都」と呼ばれる大阪を連想させるデザインです。

直立するキャラクターがロゴマークを掲げているのが基本デザインですが、赤い部分は分裂し、青い部分は自在に形を変える“変身キャラ”でもあります。

「怖すぎる」「ラスボス」「この狂気感、嫌いじゃない」「大阪らしい」と賛否両論が渦巻いている公式キャラですが、大阪府の吉村洋文知事は「いまにも動きだしそうなキャラクター。水の都の大阪にかけていろいろな形になるということなので、多くの人に親しまれるように新しいキャラクターとともに、さまざまな活動をしていきたい」と“共演”を熱望しています。

公式キャラは公募した最終候補作品3点の中から、一般の意見を参考に選考委員会が最優秀作品として選びました。座長を務めたデザイナー原研哉氏は「水のように変容する可能性があり、千変万化することが魅力。多くの人の興味を喚起する力もある」と説明しました。

選考委員を務めたタレント中川翔子は「このキャラクターに心を奪われましたね。会場に行った時にこの子が歩いていたら、すごく興奮しますね! スター性を秘めていると思います。ブッ飛んだデザインだと思います」とゾッコン。

ネット上では「ぬいぐるみになったら子どもが泣きそう」と心配する声もありますが、晴れ舞台で吉村知事と“共演”するには公式キャラの“ぬいぐるみ化”は欠かせません。大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会に聞いてみると、「検討中」だそう。はたして“スター誕生”となるのでしょうか?

【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)