新潟出身の3人組アイドルグループNegicco(ねぎっこ)が5日、新潟市の新潟県民会館でグループ初の全国ツアー最終日公演を行った。約1600枚のチケットは、前日に完売。満員の観衆の中、春をイメージしたという白と緑の新衣装で、最新シングル「光のシュプール」など23曲を披露した。

 ネギを模した白と緑のペンライトが会場を埋め尽くす光景に、3人は感慨深げだった。Megu(25)は「ネギ畑みたいだった」と、夢の情景を振り返った。03年のデビューから12年という長い年月をかけ、県内有数の大ホールにたどり着いた。「県民会館に立てるなんて、想像すらできなかった」。3人は声をそろえたが、涙はない。笑顔に玉の汗を光らせ、跳ねるように踊った。Kaede(23)は「いつもなら『失敗したらどうしよう』って思うのに、今日は楽しめているなって思った」と、終演後も笑顔だった。

 成長の跡も見せた。オリジナル・ラブ田島貴男がプロデュースした「サンシャイン日本海」をバラードにアレンジし、ピアノ伴奏で歌い上げるなど、聞かせるコーナーにもこだわった。当初はバラードを連続で聞かせられるか、不安もあったという。リーダーNao☆(27)は「『そのためにみんなでボイストレーニングを頑張らなきゃ』って、意識的にも変わり始めた」と明かした。さらに「盛り上げるライブだけじゃなくて、こういう形も定着したらいいな。ずっと成長を続けていけるグループになるには、今の形がいいのかな。大人かわいいねぎっこを見せられるようになりたい」と、新たなライブスタイルにも手応えを感じていた。

 この日が全国17カ所を回るツアーの最終日だった。Nao☆が「おいしいものをたくさん食べたね」と言うと、Meguは「(銀行口座の)残高を見たら…ツアーって大変ですね」と、各地で美食に散財したことを打ち明けた。さらに、「みなさんの差し入れが、私たちの命をつないでくれました」とジョークで畳み掛けていた。

 ねぎっこは、地域に根差したご当地アイドルの先駆者的存在として、03年に4人組で結成された。当時は名産の「やわ肌ねぎ」をPRする1カ月限定ユニットの予定だったが、好評のため活動を継続した。所属していた芸能スクールの閉鎖、メンバー脱退など、数々の解散危機を乗り越える姿がファンの共感を呼んだ。今年で12年目を迎え、アイドルとしては異例ともいえる息の長い活動を続けている。今年は新潟市が東アジア文化都市に指定され、48グループのNGT48が10月に結成されるなど、全国的に注目の都市でもある。Nao☆は「新潟、注目されてるなって感じられました。これからも盛り上げていきたい」と、地域密着を続けていくことを宣言した。