太平洋戦争終結の内幕を描いた、半藤一利のノンフィクション小説を映画化。昭和天皇を正面からとらえたかつてない視点が、緊迫感あふれる人間ドラマとして高い評価を集めた。

 原田監督は、08年の「クライマーズ・ハイ」に続く同賞受賞。「すごくうれしい。前回『1歩1歩進化して、ここに戻ってきたい』と話したが、進化を認めていただいた。また戻ってこられるように頑張りたい」とし「石原裕次郎さんというスケールの大きな人に導いてもらった賞です」と話した。

 賞金300万円のプレゼンターとして登壇した石原プロモーション会長石原まき子氏は「私は12歳の時に疎開先で玉音放送をしっかり聞いています。この映画は、戦争を知らない世代の方々が資料を集めてお作りになったと思いますが、当時私が感じた戦争の悲劇をそのまま描いてくださった」。昭和天皇を演じた本木雅弘のことも「モックンが素晴らしかった。声と姿に感動いたしました」と祝福した。