女優黒木華(26)が16日、東京・新宿バルト9で主演映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」(26日公開、岩井俊二監督)の完成披露イベントに出席した。

 花嫁をイメージした純白のドレスで姿を現した黒木は、14日に誕生日を迎えたばかりで、大ファンという漫画家石田スイさんから直筆のイラストを贈られ、うれしそうに何度も見詰めていた。

 黒木は日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を2年連続で受賞するなど、おめでた続き。舞台あいさつでファンから拍手を送られると「すみません、ありがとうございます」と控えめに何度も頭を下げた。

 岩井監督作品の「リリイ・シュシュのすべて」を見て感化されたという黒木は、今回が初の岩井組参加。「現場は心地いいけど、何となく、家に帰ると疲れている。緊張感のある現場というのはこういうのなんだろうな」と振り返っていた。

 四季を描いている作品で、一昨年11月から昨年7月まで、じっくり期間をかけて撮影された。岩井監督は黒木について「『昭和』と言われるけど、1番現代的な子だと思う。ハリウッド映画の役者は最近、多彩な方が多い。民族的な風貌とかが、いろいろ出ている。黒木さんも、最も現代的な『昭和の最先端』を走る女優ではないかと思う」と印象を語った。黒木から「『昭和の最先端』は平成じゃない? だいぶ意味が変わりますよ」と突っ込まれ、慌てて「昭和って言ったっけ?」と訂正していた。