俳優辰巳琢郎(57)が1日、大阪市北区の堂島リバーフォーラムで始まった「やしきたかじんメモリアル展」を訪れ、不倫騒動で出馬が見送られた自民党の「乙武枠」に興味を示した。

 辰巳は、昨年11月22日に投開票が行われた大阪府知事、同市長選に自民党大阪府連から出馬打診があったことにふれ「打診はありました。ありましたけれども、朝ドラ(あさが来た)もありましたし、きっぱりとお断りしました」と振り返った。

 その自民党は、今夏の参院選では、擁立方針を固めていた「五体不満足」の著者として知られる乙武洋匡氏について、不倫騒動の影響もあり、出馬は見送りの方針。「乙武枠」が空くことを聞かれた辰巳は「ああ! まだ僕の所にきてないですね!」と笑い飛ばしつつも「その場、その場ですね」と、あくまでもそのときの仕事状況によって対応は違うとした。

 今展では、たかじんさんのキャッチフレーズ「かかってこんかい!!」が使われており、この言葉を引き合いに「まあ、その場、その場で『かかってこんかい!』ですね」と話した。

 同展は、故やしきたかじんさん(享年64)が大阪活性化を遺言とし、自らが初代キャプテンを務めていた一般社団法人「OSAKAあかるクラブ」に2億円を寄付したことから動き始めた企画。将来的には、大阪に貢献した人々を表彰するようなシステム作りを目指すプロジェクトの一環。

 辰巳は昨年、同クラブのスタッフと「飲み会の席で」知り合い、企画意図に賛同し、初日のこの日、駆けつけた。