昨年5月、オーストラリアに2匹の愛犬を無許可で持ち込んだとして、現地で起訴されたジョニー・デップ(52)の妻アンバー・ハード(29)がオーストラリア時間の18日、審理に出席。誤った移民書類を提出したとの容疑について、有罪を認めた。しかし、禁錮刑はかろうじて免れたと、ニューヨーク・デーリー・ニューズ紙電子版が報じた。

 検察はさらに、デップがオーストラリアで映画「パイレーツ・オブ・カリビアン5 デッド・メン・テル・ノー・テイルズ(原題)」(2017年公開予定)を撮影中、ハードが同国に2匹のヨークシャーテリアを違法に持ち込んだとの起訴内容を取り下げたという。ハードはこの2つの容疑で有罪となれば、最高で禁錮10年を科される可能性もあった。

 審理が行われたゴールドコーストの裁判所前には、大勢のファンやリポーターたちが集まっていたが、夫妻は終始、無言のままだった。しかし、裁判所に謝罪テープを提出し、同テープは審理の最中に公開された。

 ハードはビデオの中で、「愛犬のピストルとブーが申告されなかったこと、心からを申し訳なく思っている。オーストラリアを守ることは重要です」と謝罪し、デップも、「オーストラリアの法律を軽んじれば、厳しく指摘される。オーストラリアではすべてを申告しましょう」と呼びかけた。

 オーストラリアのバーナビー・ジョイス農林水産大臣は、夫妻の謝罪ビデオを自らのフェイスブックにアップした上、取材リポーターたちに、「2人は進んで謝罪したかったわけではないと思うが、過ちを認めたことは評価する」と語ったという。(ニューヨーク=鹿目直子)