俳優浜田龍臣(15)真境名ナツキ(28)が17日、都内で開催された映画「ハイヒール革命」(9月17日公開、古波津陽監督)の舞台あいさつに出席した。

 同映画はセクシュアル・マイノリティーをテーマとする映画やドラマを集めた「第25回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」の正式出品作。真境名はニューハーフユニット「カマちゃん■楽部」のリーダーとして活動中だが、本作で女優デビュー。浜田は真境名の幼少時代を演じ、「監督や女性スタッフに聞きながら勉強をした。やっていて楽しかったし、貴重な体験をさせていただきました」と話した。

 真境名は「私の幼少期を浜田くんが演じるなんて、似ても似つかないって周りからはいわれました。『私はエモーショナルに生きているだけ』と浜田くんに伝えただけですが、さすが天才ですね!」とべた褒めだった。真境名は「セクシュアル・マイノリティーという言葉自体が好きじゃない。この言葉がある自体差別的で区別されているような気がします。この言葉自体が無くなった時が、本当に区別や差別が無くなった時だと思います。自分は『オカマなんです』といって生きていくのは大変ですが、私には支えてくれる家族や友人がいたので、1歩踏み出すことが出来ました」と告白した。

 これを受けた浜田も、「1歩踏み出すことで周りからリアクションが生まれると思います。周りが興味を持つことも大切なことだと思います」と話した。最後に古波津監督は「個性的が良いとされながら、周りから受け入れられない矛盾が社会にはあります。でも、いろんな人がいるので、この映画がその人の個性を考えるきっかけになればうれしいです」と話した。

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