グループサウンズのザ・ゴールデン・カップスが3日、東京・赤坂ブリッツでデビュー50周年記念コンサート東京公演を行った。

 「長い髪の少女」「銀色のグラス」「本牧ブルース」など全22曲を熱唱した。1日に亡くなったムッシュかまやつさん(享年78)をしのび、かまやつさん作曲のザ・スパイダースのヒット曲「ノー・ノー・ボーイ」も披露した。

 かまやつさんと親交の深かったキーボードのミッキー吉野(65)は開演前に取材に応じ「アマチュア時代の66年にリキ・スポーツパレスの楽屋に訪ねていって、サインをもらって以来の長い付き合いだった。いつも東京でライブをやるときは、顔を出してくれたので、本当だったら今日も来てくれただろうに」と声を落とした。

 かまやつさんとは、昨年まで頻繁に電話をする仲が続いていた。「電話がかかってこないので、おかしいなとは思っていた。(ギタリストの)Charとメールで『さみしいね』って話してたんだ」。69年には、かまやつさん、ジャズトランペッター日野皓正らと東京・俳優座で「ロックとジャズの旗揚げ」公演をやった。「GS(グループサウンズ)の時代が終わり、ロックもジャズも関係なくやっていこうという時だった。鹿児島のジャズフェスティバルで、一緒に司会もやった。かまやつさんお番組に呼んでもらったり、楽しかった」と振り返った。

 かまやつさんとは、数限りなく一緒に演奏した。「セッションが好きで、同じことをやらずに、いつも違ったことをやっていた。普通にやるのが好きじゃなくて、1つだけコードを変えたりしていた。一番ミュージシャンシップを感じさせてくれる先輩でした」と話した。