等身大のメッセージソングで幅広い世代に支持されている小田純平(60)が28日、大阪・心斎橋劇場で全国ライブツアー「音楽にできること-散歌-」を行い、ナニワのファンに原点回帰の決意を宣言した。

 4月15日に還暦を迎えた小田は今春、2枚のCDを同時にリリースしたばかり。シングル「うたうたい~Only Way~」とセルフカバーアルバム「~散歌~」で、今回のライブはこの2枚を引っさげてのもの。全国8公演ツアーはこの日の大阪から折り返しに入ったが、冒頭からいきなり「まいど~」で爆笑を誘い、還暦とは思えぬパワフルなステージを展開した。

 「3歳から舞台にあがり、芸歴はもう57年になります。53歳で親孝行のあり方を初めて知り…そんな僕が今できることとは苦しみ、悲しみ、傷や痛み…それを歌に変えてみなさんに送ることかと思います」

 この日も歌った名曲「恋月夜」は俳優竹内力がカバーして6月放送配信予定の主演ドラマ「闇の法執行人」の主題歌となるなど、小田ワールドは還暦となっても衰えは見せていない。

 セルフカバーアルバムから原点回帰の思いを込めて数曲をピックアップしたメドレーなど全19曲を熱唱、そして最後は「うたうたい」で締めくくった。

 29日は広島で、5月21日東京、同28日北海道で全国ライブツアーを終える。