ライブ配信アプリを運営するSHOWROOMが、初めて「地方自治体公認アンバサダーオーディション」を実施することになり、11日、東京・神宮前の同社で発表会を開催した。

同社と連係するのは、静岡県南伊豆町で、前田裕二社長(31)と岡部克仁町長(56)が登壇。前田社長は「初めてのチャレンジですが、土地の魅力を伝えるのも一方通行ではないコミュニケーションが大事だと思います。南伊豆町には、この話が進む前からプライベートで何度も行っていますが、こんなに東京から近くてアクセスのいい楽園があるのかと感じています」などとコメントした。

同オーディションへの応募資格は女性(年齢問わず)に限られ、オーディション期間は、来年1月15~21日。動画視聴者のコメント数などの獲得上位者が、同31日に都内で開催される最終審査に進出する。

外資系金融会社勤務などを経て、15年にSHOWROOMを設立した前田社長は文字通りの「時の人」で、岡部町長は緊張気味に思いを語った。「(前田社長の)著書も読みましたが、『世界一になるんだ』という思いに感銘しました。息子と同じぐらいの年齢の方ですが、尊敬もしています」。その上で「私たちは日本一面白い自治体を目指しています。とにかく元気のいい人にアンバサダーになってもらいたいです」などと呼び掛けた。

南伊豆町は、観光施設「石廊崎オーシャンパーク」を19年春にオープン予定で、今夏、町のPR協力をSHOWROOM側に依頼。前田社長が快諾して、公認アンバサダーオーディションの話が進んだ。この地方創生事業には静岡朝日テレビも連係しており、アンバサダーの番組出演を計画している。

◆SHOWROOM 会員登録者数180万人の動画ストリーミング配信アプリで、サービスのビジョンは「スターが生まれる場所を作る」。AKB48グループ、乃木坂46の新メンバーオーディションなどで注目度を高めた。