草なぎ剛(44)が20日、都内で開催された直木賞作家・西加奈子原作の映画「まく子」(3月15日公開、鶴岡慧子監督)の完成披露上映会に出席した。

同作品は、小さな温泉街に住む主人公の小学5年生の南雲慧が、不思議な魅力を持つ転入生のコズエと出会い、思春期ならではの葛藤や親子関係を抱えながら大人へと近づいていく姿が描かれる。草なぎは、浮気などをしてしまう問題のある慧の父・光一を演じている。

草なぎは「すごいピュアな心が集まった映画。その中で浮気をしたり、どうしょうもないダメオヤジを演じておりまして、新境地を切り開くことができた役じゃないかな」とあいさつ。

この日は慧を演じた山崎光(15)、コズエ役の新音(14)、光一の妻役の須藤理彩(42)も登壇した。

草なぎは「昨日、沖縄に行っていたんですけど、帰りの飛行機の中で原作を読んで。内容が分かっているんで、すごい面白かったです」と、まさかの告白。須藤らから突っ込みを受けると、「逆からいくんで!」と自信たっぷり。

撮影は1年前に群馬県の四万温泉で行った。山崎らと久しぶりの対面となった草なぎは、「山崎君大きくなったね」とビックリ。新音も身長が伸び、「165センチになりました」と報告すると、草なぎは「そのうち、抜かれちゃうね。でも、俺、最近2センチ伸びたんだよ。40過ぎても伸びるんで諦めないで」と、ハイテンションに語り笑いを誘った。

また、小学校5年生が主人公ということで、当時、どんな子どもだったのかと質問を受け、須藤が甘酸っぱい恋の思い出を語ると、草なぎは「ませてるね」とし、「『アイスクリーム食べたい』とか、『ファミコンをしたい』とか『マッカチン(ザリガニ)捕りたいな』とか、そんなことばかり考えていたよ。マッカチンとか虫とか好きだったので。でも、今、カマキリを触れなくなって、僕の中では少年の心がなくなっちゃったのかと」と、最後まで草なぎ節をさく裂させていた。

※「草なぎ」のなぎは弓ヘンに前の旧字体その下に刀