8月が終わった。闇営業一色だった、今年の夏。

その夏の終わりと同時に、退職を告げるメールが3通も届いた。いずれも仕事で深く関わり、そのうちの1人とはプライベートでも若い頃は酒、おじさんになってからはゴルフをよくした。寂しい限りだ。

3人とも自分より若い。理由はさまざまだろうが、将来を考えての決断だろう。新聞の業界も、将来はネットにある。パソコンのブラインドタッチは当たり前、写真も動画も撮って、ライブ配信が主流になっていくかもしれない。ワープロを打てるようになって「手に職がついた。いざとなればキーパンチャーで食っていける」と笑っていた世代にはつらい時代になってきた。

8月に誕生日を迎えて、定年までのカウントダウンが始まった。今から20年前、定年を控えて「給料が7割なんだぞ!」と酒の席で愚痴る上司を「イチローの打率の2倍じゃないですか」となだめて、「お前、うまいこと言ったと思ってんだろっ!」とさらに絡まれたことが懐かしい(笑い)。

何があろうと「SHOW MUST GO ON」。舞台の幕は必ず開く。新聞だったら、何をグダグダ言おうと締め切りはやってくる。いや、ネットの時代は、毎分、毎秒が締めきりだ。

闇営業騒動で、一番よかったと感じたのはガリットチュウ福島善成(41)の復帰だ。福島は、ここ2年ほど船越英一郎、ダレノガレ明美、貴乃花親方改め花田光司氏と微妙な感じのものまねでブレーク。いろいろなイベントに呼ばれる機会が増えていた。ここ最近は、その恩恵で相方の熊谷茶(41)もセットで呼ばれる機会も増えていた。

そこへ、闇営業騒動での謹慎処分。福島は復帰すれば、また仕事が増えるだろうと思っていた。心配だったのは、復帰してから熊谷も、また一緒に呼ばれるようになるかだった。だから、8月29日の映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」(11月8日公開)のファンイベントで、福島を相手にすべりたおす熊谷を見て、少しホッとした。

いろいろあっても、芸人は笑かしたもん勝ち。記者は、やっぱりスクープですかね(笑い)。【小谷野俊哉】