ガレッジセールのゴリ(47)が本名の照屋年之名義で監督・脚本を手掛けた映画「洗骨」が、11月20日にブルーレイとDVDで発売されることが23日、分かった。

同作は沖縄の離島・粟国島に残る風習「洗骨」をモチーフに、家族や先祖との絆を描く作品。奥田瑛二(69)が主演を務め、照屋監督の長編第2作となる。

以下、照屋監督のコメント。

僕の母が亡くなった時、運良く通夜が2日間続き、寝ている母と48時間も一緒に過ごせました。何も言わない冷たくなった母を眺めながら、これまでの人生をなぞり返しました。葬儀が簡素化した現代。うちの母も火葬場ですぐ焼かれ、熱々ホカホカの白骨姿で再登場し、みんなに箸で持ち上げられ、狭い骨壷にギッシリ入れられ、骨壷からハミ出た骨は、スタッフに上からギュウギュウ押されふたをされ、最後は墓に収められました。あまりにもせかされる現代の葬儀。哀しみを紛らわせるために、ワザと忙しくさせると聞いた事もあります。

今回描いた映画「洗骨」は嫌というほど死者と向き合います。葬式で終わりではなく、数年後もう1度棺おけから変わり果てた姿を出し、みんなで骨を1本1本洗う。粟国島でオジイやオバアに洗骨の話を聞くたびに「未練なく死者と本当の別れが出来る」と感じました。

人はみな死にます。自分も、自分の周りの大切な人も全部。その時「死者との別れをどのように受け入れるか?」そして「どのように納得するか?」

誰もが悩みや不安の中で生きています。この映画の登場人物達も皆そうです。そんな登場人物達に自分を重ね、笑い、共感し、喜んでもらえれば幸いです。

この映画が皆さんの「明日に立ち向かう勇気」のお手伝いになれば、、、楽しんでください。