俳優の志賀廣太郎さんが20日午後8時20分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため亡くなった。71歳だった。所属事務所のレトルが30日、発表した。
志賀さんと17年のTBS系ドラマ「陸王」で共演した役所広司(64)は、所属事務所を通じて「ドラマ『陸王』の現場では俳優部の先生のような方でした。チームには欠かせない存在でした。とても良い俳優さんを亡くしました。残念です」と追悼のコメントを発表した。役所にとって、「陸王」は15年ぶりに連続ドラマに主演した、大切な作品だった。
「陸王」で、役所は埼玉県行田市の老舗足袋製造会社「こはぜ屋」4代目社長の宮沢紘一を、志賀さんは専務取締役の富島玄三を演じた。こはぜ屋の業績が低迷し、資金繰りに苦しむ中、宮沢が足袋製造のノウハウ、技術力を生かしてはだし感覚を取り入れたランニングシューズ「陸王」の開発を思いつき、突き進む一方、経理担当で古株社員の富島は、会社を守りたい思いから最後まで宮沢をいさめた。こはぜ屋内でせめぎ合う宮沢と富島を演じる、役所と志賀さんの演技はドラマの見どころの1つだった。
また役所は、志賀さんが18年4月に体調不良で降板した19年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」で、柔道の創始者で日本初の国際オリンピック委員会(IOC)委員となった、嘉納治五郎を演じた。志賀さんは春野先生役で出演予定だったが、佐戸井けん太が代役として演じた。



