吉永小百合「心弾む毎日」映画122本目で初医師役

  • 映画「いのちの停車場」で吉永小百合と初共演の広瀬すず
  • 映画「いのちの停車場」で吉永小百合と初共演の松坂桃李
  • 映画「いのちの停車場」に出演する西田敏行
  • 映画「いのちの停車場」で吉永小百合と初共演の田中泯
  • 映画「いのちの停車場」の人物相関図
  • 吉永小百合が122本目の映画で初めて医師を演じる「いのちの停車場」の原作本

吉永小百合(75)が、122本目の映画「いのちの停車場」(成島出監督、21年公開)で初めて医師を演じることが6日、分かった。在宅医療を通じて患者と向き合うため、複数の医師から医療指導を受けて役作りを徹底。次代の日本映画を担う松坂桃李(31)広瀬すず(22)との初共演も実現する。

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映画初出演から61年。吉永が初めて医師を演じる。原作は都内の終末期医療専門病院に勤務する医師で作家の南杏子氏の同名小説。長寿社会における現代医療制度の問題点や尊厳死、安楽死に正面から向き合う内容で、5月27日の刊行と同時に映画化が発表されたことが話題になっていた。

ここ数年、医師役への初挑戦を考えていたという吉永。南氏の複数の著書に出合い、昨夏前には同氏が執筆中だった原作のあらすじに触れた。大学病院の救命救急医・白石咲和子が、とある事情で石川県の実家へ戻り、在宅医療を行う「まほろば診療所」に勤務。戸惑いながらもスタッフに支えられ、在宅医療だからこそできる患者や家族との向き合い方を見つけ出すストーリーになっている。

吉永は役作りにあたり、東京女子医大病院の救命救急センター長や、07年から在宅医療を行う経験豊富な医師らに医療指導を受けた。当初は3月に指導を受ける予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3カ月遅れに。それでも「幼い頃、体が弱くて何度も入院し、素晴らしい先生に助けていただきました。今、私はどんなドクター像を作ることが出来るか、心が弾む毎日、しっかり準備します」と意気込んでいる。

9月上旬のクランクインに向けて、打ち合わせでもフェースガードを着用するなど感染予防対策を取っている。撮影は都内近郊や石川県で予定しているが、全スタッフとキャストがPCR検査を受け、現場では不必要に近づかないなど可能な限り対策を行う。吉永は「医療関係の方々へ感謝の思いを込め“生と死”をしっかり見つめる作品をみんなで力を合わせて作ります」とメッセージを送った。

松坂は吉永演じる咲和子を追い、診療所で働き始める元大学病院事務員・野呂聖二を演じる。「吉永さんとご一緒できること、大変うれしく思いますと同時にものすごく緊張しております。命の尊さが温かく、時に残酷なくらいゆっくり伝わってくる感情を大事にしながら向き合っていければ」。そして広瀬は診療所を支える訪問看護師・星野麻世を演じる。「吉永さんをはじめすてきな皆様と一緒にお芝居ができることが、楽しみで仕方がありません」と期待した。咲和子の父白石達郎を田中泯(75)、診療所の院長・仙川徹を西田敏行(72)が演じる。