第4詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」が同名のタイトルで映画化された詩人の最果タヒさんの詩の展示会「最果タヒ展」が行われている東京・渋谷パルコで4日、女優南果歩(56)がトークショー&朗読イベント「夜のために在る6等星、観測日記」を行った。

最果さんのファンを公言している南が最果さんの好きな詩を朗読したあとに、詩の魅力などを語った。

現在、主演映画「脳内パラダイス」が公開中の南は、自宅で最果さんの詩を音読しているという。「趣味は音読なんです。絵本の読み聞かせなども行っていますが、誰のためでもなく自分のために音読しています。1日、思ったようにいかない日に、よくやったとは思えない日にタヒさんが必要なんです」と魅力を語った。

詩に励まされるというわけではないという。「頑張れとか、励ましではないんです。距離感があっても、何か見ているからねという距離感がいい。ダークサイドをそっとつかむ感覚ですね」。

最果さんの詩の魅力としては「ほんのひと言、日常で使う言葉にハッとさせられる。ぼんやり生きている人間にとっては刺激になっている」と指摘した。

南は詩人の中原中也を読み、詩が好きになったという。「中也を音読していました。タヒさんは中也以来に夢中になった詩人です」と話した。