綾野剛(40)が主演を務めるTBS系連続ドラマ日曜劇場「オールドルーキー」(日曜午後9時)が初回から2話連続で、平均世帯視聴率2桁超えと好調だ。綾野演じる元アスリート・新町亮太郎がスポーツマネジメントの世界に飛び込んで奮闘する姿が描かれている。そんなスポーツマネジメントの世界のモデルとなった人物がいる。元巨人、MLB投手の上原浩治さんやカブス鈴木誠也(27)らが所属するスポーツマネジメント会社「スポーツバックス」の澤井芳信社長だ。

第3話放送前に、取材に応じ、スポーツマネジメントで心がけていること、ドラマに期待することを語った。

澤井さん自身も元アスリートだ。いわゆる「松坂世代」で、京都成章時代は、1番・主将・ショートとして松坂大輔さん擁する横浜高校と98年夏の甲子園決勝を戦い、同志社大、かずさマジック(現・現日本製鉄かずさマジック)で野球を続けた。

現役引退後の07年にスポーツマネジメントの世界に飛び込み、今に至る。

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自身がスポーツマネジメントに足を踏み入れるきっかけとなったのは、トム・クルーズ主演の映画「ザ・エージェント」(96年)。クルーズ演じるスポーツ・エージェントマンが、ビジネスライクなエージェント会社に嫌気がさして、独立し、信念に基づいて成長していく物語だ。高校時代に映画館で見て魅了された。プロの野球選手になることを目指しつつ、いつかはその世界に行きたいとの思いが、頭の片隅にあった。

「寄り添って考えるっていうね。マネジメントっていうんですけど。ある種、ぼくはパートナーと思ってやっている。上原さんと、仕事させてもらった時に『かばん持ちになってもしょうがない』と思っていて。自分もスポーツやっていて、上原さんの練習相手もしていたし、ただ仕事ってなったとき、年上なので、その価値をぼくに預けてくれるっていうことに対して、ぼくもちゃんと意見だったり相談されるくらい、いろんな知識、知恵も、経験もしていかなあかんって思っていたので。だからマネジャーとか管理する人っていうよりはパートナーで一緒に作っていくのがいいなって言うイメージですね」

一方で、劇中で反町隆史(48)が演じるエージェント会社の社長・高柳雅史のビジネスライクな気持ちも理解できるという。自身も独立して社長となり、今年8月には10年目に突入する。「ある種、(高柳の経営者としての考え方は)あっていて。要は、売り物はアスリートであるのは間違いなくそう。ただぼくらの売り物って気持ちを持っている人なので、この仕事いややっていうかもしれん人とやっている。ビジネスライクではやれない経営しているので、人も従業員も雇って、売り上げあげて、養っていかないといけないのですごく難しいですよね」。

業界でのドラマの反響は大きいという。「社員の周りでは、『あんたんところ社長さんって高柳さん?』ってよく聞かれるって言われました。『違うわっ!』って言っておけって言いますけど」と笑った。

新町は、芳根京子(25)演じる深沢塔子とタッグを組む。深沢は、スポーツ未経験ながら、バリバリ仕事をこなす優秀な社員だ。澤井さんは、多様なバックグラウンドを持つ人材を歓迎する。「うちもスポーツじゃない人もいるし、支える側の人間っていろんな人が入ってきた方が、スポーツ界が盛り上がるというのがある。客観的に見られる人がいると、『そういう考え方あるんや』って違う市場が見えてくる。この人をこういう風に売らなあかんなっていうこともある」。

ドラマに期待することも語ってくれた。「今後、新町さんがどうなっていくのか。今はまだ葛藤している状況ですが、彼が裏方担った時どうなるのか楽しみ。たぶん彼の影響で周りの人がどう変わっていくのか楽しみ」。【佐藤成】(続く)