オウム真理教や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題で知られる紀藤正樹弁護士(63)が23日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)に出演した。
パーソナリティーの生島ヒロシ(73)が、ダウンタウン松本人志(60)が、性的行為強要疑惑を報じた「週刊文春」発行の文芸春秋などを提訴、名誉毀損(きそん)で5億5000万円の損害賠償を求めた件を取り上げ、「吉本興業ではなく松本さん個人で提訴して5億5000万円ということですが」と質問した。
紀藤弁護士は「第3弾まで出ていて、今週木曜日には次が発売される。その前に提訴して第4弾を阻止したいということでしょう。昨年12月27日発売の第1弾のみで訴えましたが、普通は第3弾までまとめてが一般的。今後、第2、第3弾と続けて提訴する可能性もありますが」と見解を示した。
生島が「松本さん側は『性的行為の事実はない』と主張してるようですが」と言うと、紀藤弁護士は「裁判において記事における性的行為やそれを強要したこと、性加害に当たることがないと実証したいということ。第1に性的行為、第2に強要、第3に性加害と争点は3つ。文春は全面的に争うと『一連の記事には自信がある』とコメントしているので、新たに第4弾、第5弾の可能性がある」と話した。
生島が「5億5000万円というのはすごい」と指摘すると、紀藤弁護士は「一般的に1000万円以内。名誉毀損(きそん)だけじゃなく、営業損害もあるのでしょう。松本さんが、どれくらい年収があるか、プライバシーが公表できるのか。自ら休業宣言をしたわけですが、その辺が判断されるでしょう」と説明した。
紀藤弁護士は損害賠償の金額について「性加害がなければ数億円、あれば数百万円くらい。性行為がないならば、文春の捏造(ねつぞう)となる。捏造を前提とした記事に基づいての被害が存在したらなら、(数億円ということも)あり得る」と推定。「でも、第2、第3弾を訴えてない。訴えてないなら真実だと認めているようなもの。バランスが悪い。もし、第1、第2、第3弾が全て捏造なら、5億5000万円になることもある」。
そして、逆の場合もあるとも説明した。「松本さんが敗訴する可能性もゼロじゃない。逆に被害を訴えている女性が、松本さんを提訴することもあり得る。ですから、松本さんは勝訴しなければ、逆に損害賠償の請求を受ける可能性もある」とした。
生島は「松本さんは個人で訴えているが、(所属の)吉本興業側の責任はどう見ますか」と質問。紀藤弁護士は「タレントの仕事ぶりに対する教育みたいなものは、プロダクション側にもあったんじゃないか。これが事実で、性加害までいかなくても性接待みたいなものが、日常的、恒常的にあると認定されれば、監督責任をプロダクション側が問われる可能性もゼロとは言えない」と話した。
生島が「(紀藤)先生は『お客さまは神様です』と言っている」と言うと、紀藤弁護士は「常にそう思っています。タレントはお金をいただく立場。スポンサー、ファンに配慮しなければいけない」と話した。



